青木マリduo+(ゲスト:柴田奈穂)2016.2.26

2015年10月5日月曜日

柔術護身術と憲法カフェ

先週土曜日は、たまたま日程がかさなって、二つの講座に参加しました。

午前中は、小3の娘の小学校のPTA主催の家庭講座で、「親子deみんなde学ぼう!護身術」。
午後は、たまたまSNSで見つけた「憲法カフェ」。こちらは小6の長男と参加。

まず護身術、「トライフォース柔術アカデミー」のとても強そうな講師の先生が最初に教えてくれたことは、

「暗いところに行かない」「狭いところに行かない」「人のいないところに行かない」
「大きな声で助けをもとめる」「すぐ逃げる」

ということ。危険には近寄らないのが最大の護身術だと。そして、今日習っただけでは、実際には役にたちません、ただ、経験として知っておく事が大切だ、と。

なるほど、納得です。

そして、すごく頷けたのは、それでもトラブルに巻き込まれたときは、弱そうにして、相手を挑発しない、隙を見て逃げること。相手を怒らせてしまう事がより危険になる、と。

心身ともに鍛えられているのが一目でわかるような先生、第三者としてトラブルに出くわしてしまったときは、攻撃している方の後からおだやかに「大丈夫ですか」と声をかけながら近寄り、当事者同士をさささっ、と引き離してしまうのだそうです。

なるほどな~。と。

戦いを知っている人ほど、平和的な解決をしっているんだなあ。

「本当の一番の防御は相手と友達になっちゃうことなんですけどね!」

だそうです。

その後、いくつかのパターンで襲われたときの逃げ方、身体の使い方を実践しました。
自分の身体にイメージを持っておくのは、なるほど大事ですね。先生いわく、今の子供たちは実際にケンカをしないし、ゲームで戦ったりしているので、襲われたときにパンチとか繰り出せる、と思ってしまってるところがあるんですよね~。と。実際に動いてみるとそう簡単には行かないぞ、と。

講師の先生に体験として腕をつかまれ、その大きさ強さも実感。
普段はやらない体の使い方を意識して学ぶことができ、ためになる講座でした。



さて、護身術で汗をかいたあとは、午後からは「明日の自由を守る若手弁護士の会」の弁護士さんを講師に迎えての「憲法カフェ」。

FBでたまたま、家の目の前のスペースで開催することを知って、政治に関心の高い息子と、ママ友を一人誘って参加しました。


人権を守る若手の弁護士、種田和敏先生が、「立憲主義」や、「集団的自衛権」についてわかりやすく教えてくださいました。
最初の自己紹介で、自衛隊が子供たちに接近している問題について、声を上げる活動をしているとのこと、知らないこともあり、驚きました。

種田先生の著書を息子が購入。
扉絵のイラストが良い感じ。

講座の内容としては、「憲法とは、王様を縛るための法」、という、本当に基礎的でかみ砕いた内容で、わかりやすく親しみやすくてよいと思いました。
集団的自衛権の行使が、現代における戦争そのものであるというお話もしていただきました。ただ、参加してる人はある程度知識を持っているのかな、と。私も大体知っている内容だったので、私にとっては講義の後の質問、雑談タイムが有意義だったように思います。

「そんなの興味がない」もしくは、「安保法制、必要でしょ?」という人にぜひ参加してもらいたい。
意見を聞きあう場になればいいなあ、と思いましたが、興味のないことに人はお金も時間も割かないものですよね。
いかに「自分自身に関係ある、知る事でメリットがある、」と思ってもらうかが肝心なのかな。
ホントは、「知らないと取返しつかないことになる!」だと思いますけどね!

情報があふれているからこそ、興味のあるなしで世界観がはっきり分かれてしまうのは残念なこと。
権力の側が憲法をないがしろにする、これがどれほど危険なことなのか。
お箸をつかうのと同じくらいにみんなが共通の基礎知識、教養として日本国憲法について知ってないと本来はおかしいんじゃないのかなあ。(って、弁護士さんも、教育をつかさどってるのが政府サイドなので、そこは自分たちでやるしかない、とおっしゃっていました…)
改憲についても動きがささやかれつつありますが、知らないものについては何をどう変えるのか、良くなるのか悪くなるのか、さえも判断できないまま、自分たちは置いてきぼり、そんなの嫌じゃない?

ついでに歴史認識とかも、きちんと精査されたこれが世界的ベーシックです、ってものを読み書き計算と同じように身に着けておくことが大事なんじゃないのかなあ。
わたしだって、学校では一通り習ってきたはずなのに、ほとんど心に残ってなかった。そんなに重要だって認識を持たずに通り過ぎてた。お箸の使い方とかはさんざん言われてきたのに。
もっともっと大事なことなんだ、と口を酸っぱくしてでも言うべきことのはず。

ベーシックがないと話し合いのテーブルにもつけない。よくわからないから、自分の意見は言わない、になっちゃう。そして、わかりやすい安易な解決法にながされやすくなる。
弁護士さんと話し合うことで、考えの基礎が少し強くなったように思う。

息子が小学生ながらやたらと憲法などに詳しいので、弁護士さんおどろかれていました。なぜ?と聞かれると、「震災があって、原発事故があって、そこからいろいろ調べ始めた。」と答えていました。そう、そもそも私がこういう問題に興味を持てるようになったのも、息子が盛んに話題にするので息子に話を合わせるために自分も本を読んでみた、からだったんですよ。この件についてはまた改めて書いてみようかな。
うちの子はやや頭でっかちだけど、少なくとも今の若い世代の人は、思春期ごろにあの「震災」を経験している。バブル期に多感な時代を過ごした私たちとは危機に対する感覚が違うのかもしれない。ぼんやりした私たち大人こそ、ちゃんと勉強しなおさないと。


と、まあ、。そんなこんなで、午前午後とまったく別のアプローチから、真の平和についてを考える一日となったのでありました。身体も脳も、勉強した~~。

最後まで読んでくれてありがとう。



青木マリduo+、次回のライブは10/11(日)高円寺稲生座、ゲスト萩原信義、共演はmogura、
お楽しみに!


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