青木マリduo+(ゲスト:柴田奈穂)2016.2.26

2015年4月26日日曜日

4/25江古田倶楽部、ありがとうございました。duoでは初めて!

昨夜は私の地元の名店、江古田倶楽部で、のんびりワンマンライブ。今まではずっと一人で弾き語りでやっていましたが、ほんとにいいお店なので、duoのベース小林さんにも紹介したく、Duo+(zeloつまり、ゲスト無し)で初めて演奏しました。

ライブに先立って、先日江古田北口にOPENしたという、小林さんの知り合いの若いラッパーさんのHOTDOG屋さんへ。
なかなかのこだわりの味、美味しかった。がんばってお店続けてほしいな。

そして、トコトコ歩いて南口の江古田倶楽部へ。
終演後、帰り際に、綿の花。

20時、もうすでに常連のお客様がお一人いらしている中、なんとなくのサウンドチェック。
お店の機材の調子も良くなっていて、ハイ、いい感じです。ここは小さな、木の壁、木の床のハコだから、PAはほとんど無しでも自然の響きが心地よいです。何気なく置かれているアンプ類が、よくよく見るとオールドの良さげなものがよりどりみどり状態。
そのまんま鳴らせばそれでオッケー。

duoでも普段はセットリストに入らないあんな曲こんな曲、リハでさっとおさらいさせてもらいました。
ふたりで試しにやってみることにしていた私の過去の隠れた名曲「あかいヤカン」。それもちょっとリハで初合わせ。ふむふむいい感じ。

21時近くなり、ポツポツお客様も入りはじめたので、音出しは一旦終了、さささっと準備をして、さてさて、はじめましょう。何から歌おうか。

duoなど、一緒に音を出してくれるメンバーがいる時や、soloでも持ち時間が短いときはいつも必ずセットリストを事前に決めて、基本順番通りに進めるんだけど、ここでは気の向くままに思いついた曲を歌っていくのがしっくりくる。小林さん、たまには私の気まぐれに付き合ってくださいな。

目の前のテーブルにはさりげなく綿花がかざってあって(なんたってBlusBarだから!)、お客様の顔を見たり、綿花をぼんやり眺めたりしながら歌っていきました。

いつの間にかお客様も増えて店内程よく満席に。生声の届く小さなハコだからこそ、お客様のじっと耳を澄ます息遣い、曲が終わった時の溜息、歓声、拍手の音が直にこちらにも返ってきて、場が上がっていくのがダイレクトにつたわって、ホントに充実のひと時。凝縮された濃度の高い時間が過ぎていく感じ。

たっぷり二時間、おかげさまでとても良いライブが出来たとおもいます。

このお店の素晴らしいのは、お店の常連さんがお店をしっかりサポートしていること。そして、そうやって愛されるだけの中身のあるお店だってこと。マスターがご病気で一時ながく入院されていたときもあったにも関わらず、お店だけは常連さんたちの尽力で続いていたという、せちがらい現代社会では奇跡的なお店です。
音が外にもれるようなハコで、投げ銭という気楽さもあって、通りすがりのお客様もふらりと入ってくださって、すごくうれしい。

今回も良いものをたくさんいただきました。
皆様、ほんとうにありがとうございました!

終演後は、私がビールを飲んでお客様とゆっくりお話しさせていただいてる間、小林さんはお店のリゾネーター・ギターを手にして、お客様のギターとのセッション、江古田倶楽部の楽しさを満喫したようです。
次回もduoで、8/1にライブの予定をいれました。みなさま、是非是非のご来場をお待ちしています!

マスター、くれぐれも体に気を付けて、可能な限り末永くこの世に存在していてほしい、江古田倶楽部なのでありました。


青木マリduo+次回のライブは5/5(火・祝)大久保ひかりのうま。
共演は、桑名六道、カブトオオヤマ。色んな意味で、密度タカシ!







2 件のコメント:

  1. とっても筆まめ(古い言葉ですが)なのに驚いています。ますます好きになりました。
    昨夜は10数年ぶりに江古田駅のホームに降りたら、すっかり様変わりしていて、駅を間違えたかと思ったほどです。店はすぐわかりました。後から来たのは、昨年3月立教大学を退官された宇野邦一という人です。1991年の5月に『意味の果てへの旅』という本に強い触発を受けていたぼくは、雑誌の取材を兼ねて、初めて立教大学5号館で先生を待ち伏せしたのでした。最初の出会いから、もう四半世紀が経とうとしています。彼は三上寛のライブをを西荻窪のアケタの店でぼくと一緒に、友川かずきのライブをアピアと江古田で二度ほど観ているようです。昨夜は食入るようにして聴いていました。青木さんについて、三上寛や友川以上のものを表現できるスケールの大きな歌い手だと絶賛していましたよ(内緒の話ですが)。それにしても昨日は郵便配達の時間を除いて、奇蹟のような一日でした。朝新聞を広げると、宇野さんの本が、講談社学術文庫に入った広告を目にしたあと、NHKの「あの人に会いたい」でなんと高田渡さんを取り上げていたのでした。井上陽水のインタビューに答えて「まず学生が疑問をもち、次に労働者が疑問をもつ、そしてお母さんたちがおにぎりを握りはじめたら、生活は変わるんだ」と言っていました。江古田に向かおうと西荻窪の駅の階段を上ると作家の角田光代さんにばったり。彼女はぼくの配達先に住んでいるのです。リハーサルを聴いているうちに、一年ぶりであるにも拘わらず、「宇野さんは来ないでほしい」と本気で思ったほどです。ドアの外にその姿を認めたときに、ぼくは今日死んじゃうんじゃないかという恐怖に襲われてしまいました。
    またお邪魔しますね。すばらしい一夜をありがとうございました。

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    1. 秋穂さま
      昨夜はご来場ありがとうございました。宇野さまもご紹介いただきましてうれしい限りです。著名な方なのですね。翻訳されたものをもしかして読んだことがあるかもしれません。
      三上さん、友川さんと比較なんて、私なんてまだまだですが、期待値としてありがたく受け止めさせていただきます!
      こちらの方でもその後小林さんの古いバンドメンバーがお店に偶然現れたり、ミラクルたくさんの思い出深い夜でした。
      また、楽しい思い出をつくりましょう!宇野さまにも御礼よろしくお伝えください。
      今後ともよろしくお願いいたします。青木マリ

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