青木マリduo+(ゲスト:柴田奈穂)2016.2.26

2018年7月15日日曜日

7/6早稲田リネン、イマイアキノブ・青木マリ弾き語り2マンLIVEありがとうございました!

雨降りの7/6、早稲田RiNenにてイマイアキノブ、青木マリ弾き語り2マンLIVE
「男子縦列 女子横列」
心待ちにしていたライブが終わって幸福感満足感と寂しさの混じった複雑な気持ちになった、私にとってはちょっと特別な夜でした。



イマイアキノブさんとは2000年ごろかな、千歳烏山のTUBOという店で対バンして、とても独特な世界観を持ったシンガーソングライターさんだなあと、とても印象に残っていたのです。その時は確かROVOの原田仁さんがベースでつの犬さんがドラムのバンドセットで。私はといえばちょうど自分のバンドが空中分解してちょっと苦しい時期だったけれど、イマイさんは私のライブを観てすごく良かったと声をかけてくれてとても嬉しかったんだよね。

それからフリクションのチコヒゲさんからもつながったご縁もありました(大昔ヒゲさんにナンパされて知り合いになったw)。イマイさんは一時期チコヒゲunitでベースを弾いていてヒゲさんをはじめunitのメンバーのギターのGOさん(先日亡くなったホルモンタンクレコード言い出しっぺ)やその周辺で共通の知り合いがとても多くて、身近な存在ではあったんだけど、会うことはあんまりなかった。
しかし彼もノンジャンルな動きをする人で、渋さ知らズやオフノートレーベル界隈で名前を聞くことも多く、画家としてもすごく面白い力のある絵を描くし、いつもなんとなく近い所で存在を確認していつも意識の中にある名前だった。
そのうち、メジャーのバンドシーンでギタリストとして名前を見かけるようになって、まあ見た目もやたらとかっこいいし独特な魅力ある人なのでさもありなん、と思っていたのだけれど、、。

なんとなくずっと、名前を聞くと、どうしてるかな(いつかできたらギターでも誘いたいな)と思う人であったのです。

んで、ちょっとこの辺の前後関係がもう曖昧なんだけど、私がベースの坂出雅海さん(ホルモンタンクレコード言い出しっぺその2)をLIVEのゲストにお呼びしてその準備のために連絡を取り合ってた頃、GOさんが亡くなったという連絡を受けそれが今年の4月5日。翌日のお通夜でイマイさんを見かけて、白髪ロングヘアになって太かった眉毛も無くなってるけどすぐわかった、声をかけようと思ったんだけどGOさんのことで動揺していたし場の雰囲気もあってタイミングを逃しているうちにさっと帰られてしまってその日は会えず一方的に見かけただけで。
その頃たまたまイマイさんのtwitterをフォローしたばかりで彼のイラストの動画が上がってきたのでなんとなくクリックしたら「あれっ⁉これあたしの曲!」
https://twitter.com/ImaiNews/status/982600295753572354

奇しくもGOさんプロデュースのCD「カウント・ゼロ」の収録曲の一部が音声に使われててめちゃくちゃ驚いてコメント書き込んだらイマイさんから返信が来て、それで初めてつながってお互いの連絡先を交換して、いつか対バンしましょう、という話になったのです!それが4月7日、ここまで18年!

余談だけど、イマイさんが使った私の曲のタイトルは「おしまいの景色」で、日付がGOさん亡くなる直前だったのがなんともご縁としか言いようもなく、、。突然のお別れだったので誰もそんなこと思ってなかったんだけどね(;_;)


前置きが超長くなってしまったけど、忘れっぽい私の備忘録でもあるので許してね。

で、いよいよこのライブの話。
この早稲田RiNenというのは、2月に立ち退きによって突然閉店した池袋鈴ん小屋の小村さんが最近新しく始めたお店で、多分まだバタバタだったのでしょう、6月に入るころに7月6日を一日お任せしたいとの打診があり。
鈴ん小屋にはとてもお世話になったしリネンでもやりましょう、そうだ、せっかくだからダメ元でイマイさん呼んでみよう、とお声掛けしたところ快くお引き受けくださいました。

写真:Masashi Yukimoto
以下同

イベントタイトル「男子縦列 女子横列」もイマイさんのTwitter投稿から、「これ良いのでは!」とピンときてサクサクっと決めさせてもらいました。ちなみに意味はとある女性に聞いた男女の恋愛観の違いなのだそうです。なんかわかる~。

そして当日。東京では降り続いた雨が少し上がって降ったりやんだりのお天気。
(西の各地でのその頃の水害を思うと胸が苦しいです、、。)
初めて行くリネン目指してトコトコ、あ、ここだと階段を降りようとしたら下にイマイさんがポーズとってるよ!あ、カメラマンさんも。写真撮影してるのね。わー、お久しぶりです!

積もる話はさておいて、中に入れば小村さん。ちょこっとお久しぶりです。
リネンは程よいサイズの落ち着いた雰囲気のお店。ジャンルこだわりなくライブができそうなムード。まずはリハ。
イマイさんはギルドのアコギで、たまに歪ませて、いい音出すなあ。そしてやはり歌がいいなあ。
私はグレッチのエレキのアンプ直結で、ボロンボロンと。
やっぱりGOさんのこともあるからあの頃よく歌ってた「灯」という重めの曲を当時のKeyとアレンジでやろうとリハで歌ってたら、フロアにいるイマイさんが目に入って、ふと、「一緒に演奏しませんか」とつい言ってしまった。
そしたら、「いいよ、オレもそう思ってたんだ」と。
ということで何の準備もなく簡単にコードだけ口で説明してササッとリハしてさあ本番。
ワクワクする。
鈴ん小屋と同じにカウンターに藤川さん、DJ AMA UUさんもやってきてなんだか嬉しいし安心する。

この日は私が先を努めさせてもらいました。
バンドやユニットも大好きだけれど、やっぱり一人の弾き語りもすごく好き。
覚悟や努力とおんなじ大きさの自由がある。
日和ったら負けだけど、ひよったとこもそのまんま見せられたら強さになったりする。


何曲か歌って、イマイさんを呼んで「灯」を歌いました。
https://youtu.be/fr6vie91VTc

最近duoではずっとkeyもアレンジも変えて歌ってたので、自分の歌はちょっと粗があったけれど、イマイさんのギターはすごく良かった。歌のリズムに入ってくれる。呼吸を意識しなくても合ってくる感覚。やっぱり歌い手さんだなあ。エフェクター踏んだ音がこの曲の気分にぴったりだった。アコギでもこんな音だしちゃうんだ。
楽しかった。
ずっと会ってもいなかったし、ましてや一緒に演奏したことなんてなかったのに、一瞬で通じ合えるのが音楽の一番ステキなところだと思う。そして、恐いところかもしれない。



もう何曲か歌い自分の番が終わって、あー楽しかった、さあイマイさんの歌を酒でも飲みながら聴きましょう。と思ったら、「ね、もう一曲やらない?最後にもう一回呼ぶからさ。」とイマイさん。「えー!どうしよう」でもやりたい!ということで、自分のステージで時間調整でカットした曲をさらなるぶっつけ本番でやらせてもらうことにしました。わたし、ギターやコーラスで参加、とかできなくてスミマセン、うう、、。
なのでお酒はおあずけ、少しの緊張をのこしたままイマイさんのステージを堪能しました。


イマイさんの弾き語り、すごく良い。声が良い。歌詞が不思議なんだけど、なんかハッとするところがある。歌詞というよりは詩なのかもしれない。
とても興味深かったのはリズム、タイム感。ギターのビートがオフであっち行ったりこっち行ったりしてストンと戻ってきたり。でもロック。とてもロックしてる。
長いこと聴いてなかった間、ずっと音楽やってたんだなあという積み重ね、希望絶望いろいろ通り過ぎてきて今ある重さと飄々とした佇まい。かっこいいけど、かっこよさのポイントがちょっと違うとこにある。そこがいい。
うまく説明できないので是非ライブで一度聴いてみてください。




最後にまた呼ばれて一曲、わたしの「うた」というナンバーを。
これがまたすっごく良かったんだけど、記録に残せなくて残念。でも、本来音楽はそういうものだからね。録音では録りきれない空気の震え、鼓膜、皮膚の震え、普段は隠れてる心の震え。音は一瞬で消えていくけれど、演奏者やその場に居合わせた人の心の中に強く残ったものは消えないはず。そう思ってる。
ほんとに楽しかったし幸せだった。



終演後は少し音楽や近況の話もできたけど、お互いの歌を聴いて一緒に音も出したからもう大して話すこともないの。
ライブ終わってアルコール入るとすぐ頭がとんでどーせフツーにしゃべれないし。
お互いにリスペクトしてきたこと、それが音で確信できたので充分です。

七夕前夜に思い出深いライブになりました。
これを期に、また何か一緒にやりましょうと約束しました。
お互い成り行きに任せがちな方かもしれないけど、次はそんなに間を開けないようにしましょうね!

イマイアキノブさん、リネンの小村さん、藤川さんAMA UUさん、写真のユキモトさん、そして何よりご来場の皆さま、素敵なひとときを共にしてくださって本当にありがとうございました!

長文最後までありがとう。


20180706 早稲田RiNen 青木マリsolo feat.イマイアキノブg
~セットリスト~


見えているのに
dance
青の空
ビューティフルボーイ
灯 (feat.イマイアキノブg)
泣かないで
エスペランサ


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うた (青木マリ feat.イマイアキノブg)



ライブ情報
青木マリduo+ ゲスト:ロケット・マツp、伴慶充ds
7/20 阿佐ヶ谷イエローヴィジョン







































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