青木マリduo+(ゲスト:柴田奈穂)2016.2.26

2016年4月5日火曜日

春の大山は雨降り山

春休みは、宿題もなく、子どもにとって一番のんびりと出来る時(親はあれこれ準備が大変だけど)。

せっかくなので、一日くらいは家族ででかけないと。

ということで、いつもは墓参りで訪れる伊勢原、そこからほど近い大山に行ってきました。

あいにくの雨交じりで肌寒いようなお天気でしたが、人が少なく、靄のたなびく神秘的なたたずまいを堪能できました。
そもそも、大山の別名「阿夫利山」は「雨降り山」からきているとのこと。
相模湾からの潮風で、いつも頂上に雨雲を蓄えているところからついた名前だそう。
確かに、お墓から見る大山はいつも雲にかすんでいました。

小田急伊勢原駅からバスに乗り、大山ケーブル駅まで。
平地の街から急に山里に変わります。
山の木々に桜が混ざって、とてもきれい。小雨にかすんでほんのり色づいています。





バス停からケーブルの駅までが「こま参道」という石段で、お土産物屋の並ぶ楽しい道。

でも、すでに、石段の登りがキツイ。
そして、結構長い。

お土産に気を取られつつ、息を弾ませ、ケーブル駅へ。

やって来たのは、なかなかの新型車両。そして、急こう配。

途中の大山寺はひとまず飛ばして、終点の阿夫利神社駅まで。

そこは山の中腹で、どーんとあるのは阿夫利神社の下社。
立派なんだけど、まあ、それなりな印象。新しめな建物。

その裏手に安全祈願所があり、山頂への登山道が始まります。

今回は子連れババ連れ軽装備の為、はじめっから山頂に挑む気はゼロ。
私とババは入り口を覗いただけ、ダンナと子ども達は入り口のものすごく急な石段を少し登って引き返してきました。

上から降りてきた山ガールさんに「こんにちわー」と声をかけ、いかがでした?と尋ねると、「いやー、風が強くて雹も降ってきちゃったから引き返してきました~」とのこと。
確かに急すぎる石段の先は霞んで見えないくらい、まるっきり雨雲の中。
さすが霊峰、下界とは大違いな様子です。

さて、お茶屋でおだんごや名物のこんにゃくなどいただいて、上に登らないコースを少し行ってみることに。
茶屋で杖を貸してくれるというので、遠慮なくお借りしました。
つまり、結構キツイ道ということだよね。

神社から登山口とは反対側に滝と見晴台があるので、そっちの道へ。裏道のようなコースに入っていくと、カサカサっと何かが走り抜けて止まったよ、あ、鹿じゃん!

いきなり鹿に遭遇。


見つめ合っていると子どもがもう一頭発見。
しばらく立ち止まってから、山の中に二頭で駆け込んで消えていきました。

神社の周りはそんなに開けていなくて、人も少なかったので普通にその辺にいる子が姿を見せてくれたのでしょう。お尻が真っ白でぴょんぴょん跳ねて可愛かったわ。

細い山道をしばらく行くと、水音がして、小さな滝に出ました。「二重ノ滝」です。


龍神さまの祠があって、ご神木があって、しんしんと霊気が漂います。昔は五寸釘を打つ呪い杉もあったそうな。

そこから登ると見晴らし台があるようなので、進んでいきましたが、雨のため足場が悪く、ババは断念、待機することになり、夫婦と子らだけで少し先まで行ってみることに。
石を積み上げた道をえっちらおっちら登ります。



ここまで来るとさらに神秘的な空気が増してきて、人の世とは隔てられた山の神様の懐の内の気配。
すったかすったか身軽に歩いていた娘が急にしり込みをはじめました。


しめ縄のご神木があったので手を合わせ、しばらくその場に居て空気を味わっていると、向こうからトレッキングのオジサマが来たので、見晴台までの距離を訪ねるました。するともう少し先とのこと、置いてきたババが気になるので無理せず引き返しました。



いやもう、ほんのちょっと行って戻っただけでも十分にリフレッシュできましたよ。
道もなかなかハードで満足まんぞくです。

いつか改めて山頂にもトライしたいものです。

帰りは少し歩いてみよう、と、大山寺まで徒歩で下山。
男坂女坂とある内の、女坂を通ります。
これがまた、かなりの石段。
男坂の方が急だというけれど、もう、充分じゅうぶんです。
無言でえっさえっさと降りるのみ。
七不思議とかあるようですが、それどこではありません。

急な坂下に立派な屋根が見えてきました。
すでに足がパンパンです~。


裏手の方から本堂へ。
欄間の見事さに圧倒されました。





これは、すごいわ。





なんでも奈良の東大寺を開いた良弁僧正が755年に開山した由緒正しいお寺なのだとか。
地元の方らしいおじいさんに教えていただきました。

山頂の社は山火事で再建されたものとのことですが、この建物は難を逃れ、そもそも下社の位置にあったものを明治の廃仏毀釈でこの場に移されるという困難もありながら、よく、残っているものだと思います。
護摩壇の法要は平安時代からのスタイルを受け継いでいて、国宝なんだそうな。
一度観てみたいなあ。

ご本尊の不動明王も御開帳していたので、拝んできました。

本堂のなかは、薄暗く、リアルに怖いくらいの威容でしたよ。


いつも墓参りで近くまで来てるのに、全然しらんかったわ。


本堂前から見下ろす参道


雨も少し強くなって、いい加減足も疲れたのでケーブルカーで下まで降りて、こんにゃくとかお味噌とか、実用的なお土産いろいろ買ってバスに乗りました(笑)
基本、どこもすいててよかった。
混んでたら山道歩きにくそうだし。


小田急のフリーパスで来たので、お隣の鶴巻温泉のいつもの墓参りコースのシメに立ち寄る温泉に入ってお家に帰りました。はふ~。


二日たってもまだふくらはぎが筋肉痛で超痛いでーす(^^)



次回のライブは4月16日(土)郡山利蒜堂
青木マリduo+
さっちゃん、ハリヤ、伊藤悦士、西村卓也、篠原篤一

都内は4月22日(金)阿佐ヶ谷イエロービジョン
青木マリduo+ 大沼志朗(ds.) ワンマン

















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