青木マリduo+(ゲスト:柴田奈穂)2016.2.26

2012年9月9日日曜日

河津の海と、七つの滝 (その1)

お盆休み、家族で伊豆の河津に行きました。 前日までの猛暑、カラカラ天気は何処へやら、出発の日には雨模様。(私、どうやら凄い雨女。ライブやスタジオも雨率高いです。)小田急で小田原に向かう途中で降り始めました。 小田原からも踊り子号は使わず、東海道線下りをを待っていると、静岡を通る上りが大雨のために遅れが出ている模様。あちゃー私達、雨雲に向かって突っ込んで行ってる。春にキャンプした時もそうだったわ。つくづく雨女だわ。 東海道線に乗り熱海に到着。向こうのホームに何やら重厚感のある列車が停まってる。あれ、なんだろうね、なんて鉄道好きの息子と話しながら乗り換えホームへ行くと、なんとその列車が私達の乗る伊豆急行直通の列車でした。その名も「黒船電車」。
これって普通電車だよね?と不安になるようなきれいでゆったりとした車内、太平洋を一眸(いちぼう)出来るように座席が窓側を向いていて、またその窓の広いこと。天気が良ければ、伊豆七島を眺めながら海岸線を旅して行けるんだけれど、生憎の、雨。冬の日本海のようなくすんだ海と垂れこめた雲とともに行き、そして河津に着きました。 初日から遊べるようにと早起きしてお昼に到着したけど、この雨じゃ、どーしよ。日除けに用意したUV折りたたみ傘が,いきなり雨傘として大活躍。でも河津の浜は駅から三分、ひとまず海へ行ってみよう。 道の突きあたり、堤防の向こうに、おーっ!海だーっ! どんよりして人もいないけど海は海。特に下の子は初めての海に大はしゃぎ。雨の中ひとしきり波と戯れ、さて、その辺でお昼でも食べながら様子を見ましょうかとお蕎麦などいただいてるうちに、お、どーやら雨がやんだ様子。 よし、もいちど海へ行くぞー。
浜には、ぽつりぽつりと人が現れてきてるけど、まだガラガラ。気温は低めだけど、よーし水着になっちゃえ!その場でちゃっちゃっと着替えて海へ。 冷たいっ!わ~っ、波ぃっ!引き波に足の下の砂がさらわれていくねー。 何年かぶりの海の感触が新鮮でした。あはは、下の子は波の力の強大さと、海水のしょっぱさにおののいて、顔がビックリマークになっています。 少し落ち着いて、人の少ない浜辺で波の音に耳を傾けてみる。 安らぐ音。 ずうっとずっと昔から止まることなく今の今までくりかえしてんだなあ。 雨もぶり返し、いい頃合いになったので海から上がって宿へ。河津の駅からバスで20分ほど登った「河津七滝(ななだる)」という温泉郷の民宿に泊まりました。海からほど近いのに山深く、こんもりとした山あいの景色。伊豆半島って海に囲まれた山なんだ!関東平野育ちには実に新鮮な驚き。山から直に海へと向かう川に、七滝の名の通り、7つの滝が短い距離でつらなっている景勝地です。 民宿でも源泉かけ流し露天風呂、明るいうちにひとっ風呂いただいて、夕食前に一番近い滝までお散歩。 通りから一歩入るとひんやり暗い森の岩場、水音を聴きながら石段というか岩段を下ると、巨岩に滝。
少し先にも、もう一つ、滝。二本の川の合流地点が滝になっている「出合滝(であいだる)」。 清涼で潤った空気と水音で、どうしたって心が洗われてしまう。きっと体にも効くはず。
ところで、どうして滝を「たる」と読むの? 上から流れ落ちる水を「垂水(たるみ)」。だから滝は、「たる」なのだそうな。大和言葉って日本語よりも、ものの本質を「ズバリ」言い表していたのかもしれないね。語彙は少なくっても、伝えたいこと、伝えるべきことがシンプルに伝わっていたのではないかと思ってみたりして。 さて、宿にもどると晩御飯、民宿ならではの、「親戚のお祝い事に、家の女の人たちが作ってくれるご馳走」的な料理も美味しく大満足、その日は家族全員(宵っ張りのばーちゃんですら)、9時前に床についてグッスリ眠ってしまったのでした。

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