hijk(アシジカ)さんは、モノトーンの手作りの衣装もエキゾチックで可愛らしく、その歌は「イノセント」という言葉を思い出させるものでした。
映画「道」のジェルソミーナをほうふつとさせるようなたたずまいで、単に何も知らないのではなくて、傷ついたり汚れたりした後にでもやはりそこにある「無垢なもの」を感じさせるステージ。
曲は以前よりシンプルに淡々と囁くように、でもその突出した集中力や体重の乗せ方は出会ったころから変わっておらず、彼女ならではの緊張感のある優しい「愛」を届けてくれました。
白地のストライプのロングワンピースがよく似合っていたhijk。 満席で撮影が遠くなっちゃいました。 |
共演の方に良い意味で影響を受ける、その場で気付きがあるというのはすごくうれしいもので、昨日はわたしも、自分という存在を感じながら歌に乗せていくようなステージが出来たように思います。
hijkさんの歌を聴いた後で歌う自分の歌はなんと生々しいのだろう。
ゲストのエミちゃんのピアノも深く冴えわたって、艶やかでゾクゾクしながら歌っていました。
通常ブッキングではなくて、せっかくの自主企画、アンコールで共演、というのがセオリーなんですが、何しろ不器用な歌うたい二人、無理せず仕込みもしていませんでした。
でも、アンコールをいただいて、その旨をステージ上でお伝えしたら、hijkさんが「わたし、あれを鳴らしたい」と、ドラムセットの上につけられたツリーチャイムを指さして、ステージに再登場してくれました。
私の曲「エスペランサ」で、小さく小さく手でドラムセットを叩くhijk。優しく包み込むような心臓の鼓動のようなビート。
「ビート」って本当に不思議。息をしたり、心臓が動いていたり、その人その人の身体の無意識のところの固有のものに逆らわない、大事にする、そんなビートに敏感でありたい。
思いがけず、とてもあたたかな演奏が出来たように思います。ありがとう、hijk。
hijkさんのファンの方は女性が多く、普段の私のライブより客席も華やいだ優しいムードに包まれて、濃厚だけれど、愛のあるあたたかな夜になりました。クリスマス前のちっちゃな奇跡が起きそうな夜。
これもひとえに、ご来場の皆様、稲生座、hijk、みなさまのおかげです。
心より御礼申し上げます。ありがとうございました!
今年の一月からスタートしたba.小林洋との「青木マリduo+」は年内最終ライブでした。いろいろと成長できた一年間になったと思います。
みなさま大変お世話になり、ありがとうございました。
次回の青木マリLIVEは12・27sun国立地球屋にて!
青木マリsolo、THE PANTZ、LED。
イカシタねーさん達との共演です、よろしくです!
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