青木マリduo+(ゲスト:柴田奈穂)2016.2.26

2012年9月28日金曜日

ギターのこと

ひとりで弾き語りをはじめたころにずっと使っていたオベーションというメーカーのギターを、先日ついに手放しました。渋めのオレンジで木目にちょっとクセがあって、当時の私のトレードマークのようなギターでした。
でも、色々あって音楽性も変わった所もあり、また、子育て中に破損してしまったこともあり、この10年程、使っていなかったので、この人ならちゃんと弾いてくれるという方にお譲りしました。

ずっと弾いていなかったのに、ギターが彼のバイクに積まれて、これでサヨナラという瞬間には、やはり色々思い出が蘇ってきて、切なくなりました。


このギター持ってずいぶんツアーに行ったなあ。そのころの私は、言いにくいことを言い放つ歌詞をギリギリの緊張感で歌ってたので、「アンプラグドパンク」などと呼ばれてたっけ。
なんか、すっかり忘れてた。


スタイルとかじゃなくて「ギター」という実体のあるものを手放すのはリアリティのある「出来事」。ズシッときます。

でもきっと、これも、何かの節目だわ。


でも、不思議なもので、何かを手放すと、別の何かがやってくる。

縁あって、私の元にやってきたヤマハのふるいギター、しばらく手元から離れていたのが、また、私の所に帰ってきました。

私とほとんど同い年で、棘がなく、歌に寄り添ってくれるような音色のギター。でも、暴れるときは、ちゃんと暴れてくれる、低音のビートもバッチリ出る。


やっぱり好きだ〜。
今の私にはしっくりくる。

使うギターによって歌も変わってくる。少しのタッチや音色の差がリズムやビートを左右する。

同んなじひとがおんなじ曲を演奏しても楽器の個性でやっぱり違ってくる。


このヤマハとこれからの歌をつくっていくとしよう!


明日9/29は学芸大学アピア40で歌います。

19:00より、青木マリは20:30ごろより。

mari

2012年9月23日日曜日

9/16SHOWBOAT「降りしきる夜」ありがとうございました!

DEEPCOUNT企画、「降りしきる夜」無事終了しました。
青木マリ&theファミリーサトーン(b.横山玲、ds.佐藤智彦)二回目、今回はロック小屋でのライブだから、エレキギターで、ロックスタイルでやりました!

エレキギターを使うのも久しぶりだったんだけど、なんとなく、直感で、音を歪ませると良いのでは?と思い立ち、急遽エフェクターを手に入れ、三週間ばかり、色々研究してみました。

エフェクターって面白いんだね〜。


何年ギター弾いてんだってな感じですが、まるで別のものとして捉えることができて新鮮な刺激になりました。

ファミリーサトーンのお二人は流石サスガで、久々ロックバンドで初々しくなっちゃってる私をガッチリ支えてくれました。ベースのレイチャン、確実で奔放、惚れ直しました。ピアノのエミチャンもそうだけど、大人の女のミュージシャンって、音の自由度が高い。柔軟、なのかしら。

前で暴れる女二人を後ろからドラムのサトチャンがタイトにシメてくれて、すごくいい感じだったのでは!と思っています。


ともかく、このバンド、もっともっと楽しくなりそうな予感。ポツポツでも続けていきたいです。レイチャン、サトチャンよろしくね。

不慣れなエレキをサウンド面でサポートしてくれたPAの方、スタッフの皆さん、企画のDEEPCOUNT、出演のSUPERDUMB、リトルキヨシさん、たいへんお世話になりました。そして来てくれた皆さん、本当にありがとうございました!


次回のライブは9/29学芸大学アピア40です。アコギ弾き語り、ひとりで歌います。
エレキを弾きこんだ成果が、アコギにどうでるか、歌い方もちょっと変わったみたい。
シンプルに歌に向かいたいです。

バンド、ソロ、どちらもよろしくお願いします!


(写真はDEEPCOUNT、「ザレゴト」が数日脳内でリピートしてました。)
mari

2012年9月12日水曜日

9月のライブ。

★9/16(日) 高円寺SHOWBOAT「降りしきる夜」

19:00
2000YEN/2500YEN+1D
03-3337-5745

青木マリ&ザ・ファミリーサトーン(b.横山玲、ds.佐藤智彦)

共演/DEEPCOUNT、SUPER DUMB、リトルキヨシ


マリ&ファミサト第2回!今回は久しぶりのエレキギター、激しくなっちゃいそうです!いーい感じになって来た!

前売り希望の方、連絡くださいね。



★9/29(土)学芸大学APIA40

19:00
前当共1500YEN

青木マリ アコギ弾き語りsolo

出演/小林薫、哲史feat.青花、木下拓也

2012年9月9日日曜日

河津の海と、七つの滝 (その1)

お盆休み、家族で伊豆の河津に行きました。 前日までの猛暑、カラカラ天気は何処へやら、出発の日には雨模様。(私、どうやら凄い雨女。ライブやスタジオも雨率高いです。)小田急で小田原に向かう途中で降り始めました。 小田原からも踊り子号は使わず、東海道線下りをを待っていると、静岡を通る上りが大雨のために遅れが出ている模様。あちゃー私達、雨雲に向かって突っ込んで行ってる。春にキャンプした時もそうだったわ。つくづく雨女だわ。 東海道線に乗り熱海に到着。向こうのホームに何やら重厚感のある列車が停まってる。あれ、なんだろうね、なんて鉄道好きの息子と話しながら乗り換えホームへ行くと、なんとその列車が私達の乗る伊豆急行直通の列車でした。その名も「黒船電車」。
これって普通電車だよね?と不安になるようなきれいでゆったりとした車内、太平洋を一眸(いちぼう)出来るように座席が窓側を向いていて、またその窓の広いこと。天気が良ければ、伊豆七島を眺めながら海岸線を旅して行けるんだけれど、生憎の、雨。冬の日本海のようなくすんだ海と垂れこめた雲とともに行き、そして河津に着きました。 初日から遊べるようにと早起きしてお昼に到着したけど、この雨じゃ、どーしよ。日除けに用意したUV折りたたみ傘が,いきなり雨傘として大活躍。でも河津の浜は駅から三分、ひとまず海へ行ってみよう。 道の突きあたり、堤防の向こうに、おーっ!海だーっ! どんよりして人もいないけど海は海。特に下の子は初めての海に大はしゃぎ。雨の中ひとしきり波と戯れ、さて、その辺でお昼でも食べながら様子を見ましょうかとお蕎麦などいただいてるうちに、お、どーやら雨がやんだ様子。 よし、もいちど海へ行くぞー。
浜には、ぽつりぽつりと人が現れてきてるけど、まだガラガラ。気温は低めだけど、よーし水着になっちゃえ!その場でちゃっちゃっと着替えて海へ。 冷たいっ!わ~っ、波ぃっ!引き波に足の下の砂がさらわれていくねー。 何年かぶりの海の感触が新鮮でした。あはは、下の子は波の力の強大さと、海水のしょっぱさにおののいて、顔がビックリマークになっています。 少し落ち着いて、人の少ない浜辺で波の音に耳を傾けてみる。 安らぐ音。 ずうっとずっと昔から止まることなく今の今までくりかえしてんだなあ。 雨もぶり返し、いい頃合いになったので海から上がって宿へ。河津の駅からバスで20分ほど登った「河津七滝(ななだる)」という温泉郷の民宿に泊まりました。海からほど近いのに山深く、こんもりとした山あいの景色。伊豆半島って海に囲まれた山なんだ!関東平野育ちには実に新鮮な驚き。山から直に海へと向かう川に、七滝の名の通り、7つの滝が短い距離でつらなっている景勝地です。 民宿でも源泉かけ流し露天風呂、明るいうちにひとっ風呂いただいて、夕食前に一番近い滝までお散歩。 通りから一歩入るとひんやり暗い森の岩場、水音を聴きながら石段というか岩段を下ると、巨岩に滝。
少し先にも、もう一つ、滝。二本の川の合流地点が滝になっている「出合滝(であいだる)」。 清涼で潤った空気と水音で、どうしたって心が洗われてしまう。きっと体にも効くはず。
ところで、どうして滝を「たる」と読むの? 上から流れ落ちる水を「垂水(たるみ)」。だから滝は、「たる」なのだそうな。大和言葉って日本語よりも、ものの本質を「ズバリ」言い表していたのかもしれないね。語彙は少なくっても、伝えたいこと、伝えるべきことがシンプルに伝わっていたのではないかと思ってみたりして。 さて、宿にもどると晩御飯、民宿ならではの、「親戚のお祝い事に、家の女の人たちが作ってくれるご馳走」的な料理も美味しく大満足、その日は家族全員(宵っ張りのばーちゃんですら)、9時前に床についてグッスリ眠ってしまったのでした。